書く

最近は新作の絵コンテ書きがメイン。

絵コンテと言ってもボクの場合はマンガっぽい絵なんだけど、これがなかなか思うように進まない。


脚本を書いた時点で頭の中では映像が出来上がっている。
そのハズなのに、いざ形にしようとすると簡単にはいかない。


構図や流れを考えながら書くから当然なんだけどね。


舞台演劇などとは違い、映像の場合この絵コンテで作品の出来がかなり左右される。
なので手を抜けない。


より良いアングル。
より良いバランス。


いろいろと考えながら書いていく。


脚本の段階では思いつかなかったアイデアが、絵を描いていると浮かんでくる。
これは撮影の時でもそうだけど、やっぱり頭の中だけで考えている段階とは違うね。


頭の中→脚本(字)→絵コンテ→映像(撮影)→編集


という段階を経ていくたび、次々にアイデアが膨らんでいく。
過去の作品でもそうだったけど、撮影現場での思いつきなども含め、かなり膨らむシーンもある。
段階を経て行くたびに(形として)リアルになっていくからイメージも沸きやすいんだろうな。


少しでも面白い要素を足していく為にも、この絵コンテというのは重要だ。
ただ“字を絵にする”というだけでは意味がないからね。


そして当然、出演者やスタッフにボクのイメージを伝えるためにも重要。
話し合いをしてきているからみんなだいたい分かるだろうけど、やっぱり字より絵のほうがイメージが膨らむはず。
特に『ゴー!ゴー!』シリーズのように、動きメインの作品にとっては、絵があると簡単に伝わって便利だ。


「こんな表情して」というのも言いやすい。
その為、顔を書く時は(恐らく普通の映画よりも)力が入る。
少しの差で出演者に伝わるイメージも違ってくるからね。


まだまだあんまり進んでないけど、ドンドン書いて行こう!


まだ脚本も正式完成していないんだけど、とりあえず絵コンテさえ進めば安心だ。
書き上がった部分からは、いつでも撮影出来るようになるからね。


さて、あとは小道具を用意して、いよいよクランクインへ向けての本格始動です!